SSAP4のハードウェアとソフトウェアの分離接続検証にShipDCテストベッドを提供
株式会社シップデータセンター(ShipDC)は、スマートナビゲーションシステム研究会4(SSAP4)の取り組む船内アプリケーション向けのハードウェアとソフトウェアの分離に関わる接続検証に、当社のテストベッドを提供しました。
当社は、船内でのデータ収集、衛星通信を介した陸上へのデータ送信などの設備を陸上に準備し、船内と同様にデータ収集、送信、取得などの試験を行えるサービスとして、テストベッドを運営しています。
一般社団法人日本舶用工業会に設置されているSSAP4では、共通課題検討WG下の「船内アプリケーション・ハードウェアとソフトウェアの分離SIG(Special Interest Group)」において、船内アプリケーションの搭載時に、船内データの収集や活用、利用者が抱える課題や煩雑さを解消すべく、船内アプリケーション向けのハードウェアとソフトウェアを分離するためのシステム仕様が検討されています。
このシステムの検証会が10月31日に開催され、当社のテストベッドが利用されました。検証会ではリムーバブルメディアに格納された複数のアプリケーションが、産業用PCに差し替えることで実際に動作することが確認されました。本検証会には船社を含むSSAP4のメンバー計22名が参加し、実際の検証作業を共有するとともに、その結果を踏まえた活発な議論も行われました。
本検証により、船内アプリケーションの搭載時に複雑化する船内ネットワークのアフターフォローの軽減が見込まれるとともに、船内PCの共通利用が可能となることで、将来的に多様化が見込まれる船内アプリケーションの新規参入障壁の低減化への寄与が期待されます。当社はこのような活動への貢献を通じ、海事産業におけるデータ活用の推進に努めてまいります。
陸上に準備した衛星通信設備
陸上に準備した船内データサーバー