常石造船がIoS-OPにて実運航データを収集~建造中の新造船の海上試運転からIoS-OPを活用~
常石造船株式会社が建造中の新造船“KAMSARMAX”について、IoS-OP*1を活用した実運航データ収集が開始されることになりました。
収集されるのは、航海データ記録装置(VDR)からの情報や、主機関・発電機関・補機類から得る燃料消費量や消費電力などのデータに加え、喫水、軸馬力なども合わせた約800点の運航データです。現在建造中の8万2,000トン型ばら積み貨物船にモニタリング装置を組み込み、海上試運転時からデータ計測が実施されます。就航後、収集されたデータはShipDCがIoS-OP上で提供する“ShipDCポータル”を通じて造船所と船主で共有され、船舶の性能評価、機器の状態把握を基に新船型の開発などに活用される予定です。
ShipDCは引き続きIoS-OPを核とした海事産業におけるデータの収集・流通・活用の基盤提供をステークホルダーと共に推進し、データの活用による船舶の安全、環境への貢献、経済合理性を追求してまいります。
以上
*1 IoSオープンプラットフォーム(Internet of Ships Open Platform)
船舶の運航データについて、船社などデータ提供者の利益を損なわずに関係者間で共有し、造船所、メーカー等へのデータ利用権や各種サービスへの提供を可能とするための共通基盤。会員組織であるIoS-OPコンソーシアムには2021年4月末現在64社が参加。