IoS-OP テストベッドを一般財団法人日本海事協会情報センターに開設

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)の子会社である株式会社シップデータセンター(ShipDC)は、今般、IoSオープンプラットフォーム(Internet of Ships Open Platform、以下IoS-OP)の参加企業へのサービスとして「IoS-OPテストベッド」を開設し、18日より運用を開始しました。

デジタル時代における新たな海事クラスターの形を創造し、次世代に繋ぐためには、船舶IoTデータの利活用による新しいビジネスモデルを探求することが求められます。ShipDCは、海事業界におけるデータ流通の実現に資するべく、データの創出・送受信・蓄積・活用など上流から下流までの作業を役割分担し、各社が得意分野に自由に参画できるデータ流通基盤としてIoS-OPを提供しています。

船上でのデータ収集装置から衛星通信を経由したデータ送受信テストを実船で行う場合には、実施に伴う関係者との調整や、船舶の引き渡しや運航スケジュールによりテストの機会が限定されるなど多くの課題があります。

ShipDCが運営するIoS-OPテストベッドでは、陸上にて各種データ収集装置と船上アプリケーションとの接続確認試験ができるほか、船陸衛星通信によるブロードバンド接続や送受信テストなどが実施できる環境を提供することにより、テストに伴う作業負荷の軽減や実船でのテスト回数を低減するなどの効果が期待されます。また、ソリューションサービス提供者が、自社サービスを紹介するためのデモなどを当環境にて実施することも可能です。

ShipDCは会員企業とともに、海事産業におけるデータ活用を促進する取り組みを行ってまいります。

<IoS-OPテストベッド概要>

場所 一般財団法人日本海事協会 情報センター 4F
〒267-0056 千葉県千葉市緑区大野台1-8-5
提供価値 船内センサー・船上データ収集装置・衛星通信・ShipDC・アプリケーション
までのテストが実施できる環境を提供することで、船内で実機やシステムを
搭載する前に各種の技術的な検証を可能とする。
設備提供者
衛星通信 インマルサット株式会社(FleetXpressサービス提供)
日本無線株式会社(FleetXpress用アンテナ提供)
スカパーJSAT株式会社(OceanBB plusサービス及び衛星アンテナ提供)
船上データ収集装置 渦潮電機株式会社、JRCS株式会社、寺崎電気産業株式会社、
日本電信電話株式会社、古野電気株式会社、株式会社三井造船昭島研究所、
株式会社MTI
施設・設備提供 一般財団法人日本海事協会
設備保守、運営、
テストサポート
株式会社シップデータセンター

<本件に関する問い合わせ先>
株式会社シップデータセンター
Tel.: 03-5226-2261
E-mail: contact@shipdatacenter.com

テストベッド概念図