川崎汽船 常務執行役員 岩下 方誠 氏がIoS-OPコンソーシアム議長に就任
2024年4月1日、株式会社シップデータセンター（ShipDC）が事務局を務めるIoS-OP*1 コンソーシアムの議長に、川崎汽船株式会社 常務執行役員 岩下 方誠 氏が就任しました。
IoS-OPコンソーシアムは2018年4月に利用企業44社で発足。現在70社が会員となり、恒久的に秩序ある規則・規約のもと、会員に対するサービス提供を行うため、４つのワーキング・グループで公平性、信頼性および独立性のある活動を推進しております。
岩下氏は、現在川崎汽船においてエネルギー資源輸送事業ユニット統括、先進技術・造船技術・GHG削減戦略ユニット統括、電力・海洋事業、先進技術を担当されています。
豊富な知識や経験を有する岩下氏にIoS-OPコンソーシアムの運営をけん引いただくことで、当社はIoS-OP活動の価値、またユーザーの皆さまへのサービスの向上に努めてまいります。議長就任に際しての、岩下氏のコメントは次の通りです。「船舶のカーボンニュートラル化に関する環境規制、船舶からのビッグデータを活用した安全性及び経済性の向上など、海事産業は大きな変革期にあります。これらの大きな変化への適応は、個々の企業だけでは限界があり、他社や他業界との連携による協調領域での取り組みが求められます。2018年に発足したIoS-OPコンソーシアムは、各業界の競合会社も含め、公正で公平な運営がユーザー主導で行われ、他に例を見ない取り組みに発展しました。前任の小山議長が築かれたこの基盤を活かし、海事産業が協調してデータ価値を高めることに貢献していきます。」
ShipDCは引き続きIoS-OPを核とした海事産業におけるデータの収集・流通・活用の基盤提供をステークホルダーと共に推進し、データの活用による船舶の安全、環境への貢献、経済合理性を追求してまいります。
【岩下 方誠氏の略歴】
1989年 秋田大学鉱山学部卒業
1989年 石油会社勤務
1991年 川崎汽船株式会社入社
2011年 “K” LINE BULK SHIPPING (UK) LIMITED出向
2014年 電力炭・製紙原料グループ長
2019年 執行役員
2022年 常務執行役員
【現在の担当業務】
エネルギー資源輸送事業ユニット統括、
先進技術・造船技術・GHG削減戦略ユニット統括、
電力・海洋事業担当、先進技術担当
*1 IoS-OP（Internet of Ships Open Platform）
船舶の運航データについて、船社などデータ提供者の利益を損なわずに関係者間で共有し、造船所、メーカー等へのデータ利用権や各種サービスへの提供を可能とするための共通基盤。会員組織であるIoS-OPコンソーシアムには2024年4月1日現在70社が参加。一般財団法人日本海事協会の完全子会社である株式会社シップデータセンターが、IoS-OPコンソーシアムの運営を行っている。
